2020/08/31 23:42

陶芸家になろうと決めて願書がぎりぎり間に合ったのが備前陶芸センターだけでした。


受験した20年前はものづくりブームで、職人にあこがれる人が多く、問い合わせだけでも500件以上あったと聞きました。


書類選考を通過して、30人が伊部駅で面接を受ける事になりました。私は福岡から電車を乗り継ぎ初めて伊部駅に降りたったのです。


ザッ田舎。第一印象がそれでした。面接試験までは時間があったので1階のカフェでコーヒーを頼みました。そこで出て来た器に衝撃をうけるのです。😵


茶色い。重い。値段が高い。


そうです。そこで初めて備前焼と遭遇したのです。九州では見た事のない焼き物でした。有田の白い器しか見た事なかった男ですから。



まずい、完全に間違ったとこに来てしまったなあと思いました。でも、もう試験がはじまります。そうだ、たとえ、受かってもロクロ技術だけ習得して1年で九州帰ろう。私は陶芸イコール釉薬白い器と思ってたのです。伊部駅で焼き締めを初めて知りました。はずかしい。🤣


いよいよ面接試験です。30人受験して10人合格しました。なんと備前焼を見た事もなかったわたしが合格したのです。奇跡が起きたのです。🎊



後で聞いたら、備前焼陶芸センターの面接試験は作家さんのこねがないと受からない。去年落ちた人がまた今年も受験するような難しい試験だったようなのです。多分筆記試験もあったのでその成績が良かったのかなあと思います。人生最大の謎です。でもこれって運命ですよね。占い師の言った通りになりました。



現在は、そんな事はありません。センター誰でも入れます。笑笑



かくして、備前焼作家への道がスタートしたのです。この頃は、早く九州に帰りたいと毎日思ってました。😂


写真は壺をひく練習をしてる私です。

人生て何がどうなるかほんとわかりませんね。


つづく。