2020/09/09 23:21
小出尚永さんがお亡くなりになり、備前焼業界でも衝撃が走り、備前にとって損失だなと思ってます。
小出さんとの出会いは、13年前に牛窓に窯をつく土地を購入した時にはじまります。
いい土地があり、購入し、隣にも独立を目指してる作家さんがいると聞き、挨拶に行きました。聞くと原田しゅうろく先生のお弟子さんを13年くらいつとめた方で凄い人がこれから備前でデビューするんだなあと思いました。
とてもギラギラしてていつも戦ってるイメージで、優しい笑顔と裏腹になぜか孤独を少し感じる方で、作家さんとあまり交流がなく、一匹狼的な人でした。
ただ、私は隣人で、独立したのもほぼ同じ時期だったので仲良くさせていただき、古備前のことも教えていただきました。
佐藤会なるものを作り、数名の若手作家が集まり、一つ土を選んで、その土を各作家が各自で焼いて来てみんなで見せ合うという会でした。
バーベキューや飲みに行っては熱く語り合う事もありました。
42歳と言う早すぎる死で、言葉が出ませんが、彼から教わった事は宝物です。小出さん。これからはゆっくりお休みください。もう、戦わなくいいよ。
追悼文 佐藤和久